はじめに

この世界の少しだけ「上」にある、
妖精や精霊たちの世界「幻界」

これは、その幻界とともに生きる、
ちょっとだけ未来の、
日本のお話

  

〈『幻界』とは 〉

幻界とは、我々が普段、物語の中で「魔界」ないしは「妖精界」「精霊界」と呼ぶ、この世の理の「外」に位置する世界のことである。
その実情は、我々が普段生活している「人界」という世界の上層に位置する世界のようであり、ちょうどイラストソフトで「レイヤーを重ねたような感じ」に存在するという。
その世界は昔から人界の上に存在しており、そこからの力が「漏れ出る」形で、精霊や妖精の発現、魔法的事象の発露が行われてきた。
しかし、近年になり「ゲート」の開放に伴って、人界と幻界の距離は縮まっている。
  

〈 幻奏の現実、幻奏世界 〉

幻奏世界の舞台となるのは、今から1世紀近くが経過した日本国、ならびにその周辺国となる。
日本の国土の形は変わっていないが、我々の知る日本とは県境や県名、市名等仔細な部分が異なっている。ただし、首都圏は現在で言う関東圏、3大都市は現在でいう東京・大阪・名古屋付近と変わらない。
歴史・社会については後述するが、現行与野党とは違った政党、ならびに総理大臣が就任している。要は、このお話はフィクションなので現実のそれとは諸々が違うと思ってもらえればよろしい。

(『幻奏世界ガイドライン』より)